お中元


誰がどう見てもZOX20 Z-frameにしか見えない。これはもう間違いなく、誰がどう見てもZOX。それ以外に見える人は既知外。
ここ半年ぐらい、いろいろお世話になっているSatoさんへのお中元として製作。なんたって、あと数年は自作自転車はpythonオンリーでやっていこうと考えているので、その間ず〜っとお世話になる予定ですから、お中元ぐらいは人として贈らなきゃと思うわけです。いや、ここだけの話、こんなもんで済むなら安いもん(笑)
Satoさんが買ったのはZOX20 Low(でしたよね?)なので、フレームは丸みを帯びた曲げにするべきなんですが、丸棒で丸みを帯びた曲げではZOXかどうか分からない、これが角棒だったら丸みを帯びた曲げでも「あ、これはZOXね」と分かると思うんですが、そんなもん入手できない、いや角棒は入手できるけど曲げられないですから、いろいろ考えまして、角のあるZフレームであれば、丸棒を使ってもパっと見でZOXだと分かるだろう、そういうわけでこういう形になりました。
作るのは丸みを帯びた曲げフレームの方が全然簡単なんですけどね。Hurricaneがそうですが、あれは丸棒をバイスにはさんで「こんな感じだろ?」とテキトーに曲げるだけで、はいフレーム出来上がり、です。ところが、Zフレームは角が命なので、バイスにはさんで手で曲げて出来上がり!とはいかず、丸棒を3本切り出して→溶接して組み上げ→サンダーで角を整形して→ペーパーかけて傷とって→ステンアップでガシガシ磨いて→で、出来上がり、です。手間がもう何倍レベルです。

実は上の写真、作り直しというか、一旦出来上がったモノを再度切った貼ったの加工を施しました。
←の写真左の形で一旦は完成としました。これでも大筋でそんなに悪くはないと思うんですが、ZOXオーナーだったらパっと見で分かるでしょうけど、ハンドルが後すぎで、ZOXの特徴である「腕を伸ばす乗車姿勢」が再現できてないんですね。ステムを省略してしまったのが敗因です。
写真左の状態からハンドル一式作り直すのは、ハンドルを切ったり、そこらへん一式作り直したりで面倒だから、一旦は「これでも良いや。ZOXだと言い切っとけば誰もなにも言うまいて」と思ったんですが、眺めているうちに「やっぱこれをこのままWebに載せるのは嫌だ。このまんま載せると変なツッコミ入れられそうだ。いや、口には出さずとも皆『あれはZOXじゃない』と思うに違いない。ぶつぶつぶつぶつ・・・・」と、考えが悪い方悪い方に突っ走ってしまい、気になって夜も眠れなかった(当然ウソ)ので、面倒上等で修正を決意した次第。
で、約1時間半かけてハンドルまわり一式作り直したのが右の写真。ステム(のようなもの)をつけハンドルを前に出したので、ZOXライディングフォーム最大の特徴である「腕を伸ばす乗車姿勢」が再現できた、と。ハンドルとフレームをつなぐ20mmに満たない部分の違いで、こんなにも見た目の印象変わります。

ZOXのチャームポイント(?)「ハンドルと足が干渉しそうでしない」を再現。もうギリギリ、隙間は1mmもないです。ってか接触してるかも(笑)
あとですね、クランク周りの完成度が上がったと思います。前作までは、右はチェーンリングのみでしたが、今回はクランク+チェーンリングにしました。相変わらずペダルはありませんけど。
ペダルは無くても見た目そんなに違和感ない、少なくとも私には「ペダルを踏んでいる」ように見えるので、クランク周りについてはこれで完成形としようと。
モヒカンのトサカも磨きました。けど組み付け後にやったので端に磨き残しが。気になったらペーパー&コンパウンドで延々半日ぐらい磨きまくってください。あ、あと、左サイドは裏なので全く磨いてません。溶接焼けをとっただけ。