オートクチュール第3弾 "ウニ・SatRDay"


6月14日のコメント欄にて、とある(私が住んでるとこから見て)南国在住のコレクター様(複数個お持ちの方はすべてコレクター扱い)ご注文いただいた『旧SatRDayリカンベントに乗るウニ』です。
ウニ頭はひさびさ(といっても10日ぶりとか2週間ぶりとかそんなんだけど)に作りましたが、いや、やっぱ神経使います。単純に作業時間だけでみればメタルの長髪の方が手間(あれは、φ3mmの丸棒を切って曲げてまた切って、溶接して削って磨いて、M12袋ナットの球面に合わせ慎重に曲げて、末端をカットし長さを揃え、袋ナットに溶接して磨いて〜なので、見た目単純だけどえらく時間かかる)なんですが、曲面かつガチガチに硬いSUS304製の袋ナットにφ1.7mmの穴を16個あけ、手元がちょっと狂えば即ポキっと折れてしまうM2のタップを16箇所たてなきゃなりませんから、作業時間は長髪より短いけど、作業中の神経集中度は大きく上回ります。
でも、出来上がったウニ頭はとっても楽しい物なので、まぁ、そんな嫌な感じもせず、神経集中させつつ楽しんでやっている、そんな感じですが。1個作るだけだしね。
ウニのトゲは、袋ナットに立てたネジ山にねじ込んだ上、ロックタイトというボルト用接着剤で周り止め固着処理を行っておりますが、ネジ自体が火星人の足より一回り細いφ2mmと細く、そのくせ全長20mmと長いので、衝撃を加えると、抜けはしませんがグラつく可能性が高いです。一旦グラついたら再度接着しない限りグラグラしっ放しなので、取扱は慎重に、けっして落したり倒したり、トゲを掴んだり、トゲを掴んで持ち上げたりせぬよう願います。取扱は慎重に。
前作よりカリカチュア度合いを上げました。具体的に書くと、まずホイールベースを縮めました。そんでもってフトンロフォークを短くしてシート高を下げました。といった感じで構成を圧縮したので、車両のまとまりがでたのではないか?と。オモチャっぽさが増し、実際にオモチャなんで否定的表現ではありませんよ、自分としては今作の方が良いと思えます。

前作はクランク周りが不当に太いというかデカく感じたので、BBのナットをM6からM5に、BBとクランクをφ6からφ5にサイズダウンさせました。あんまクランク周りが太いと、足とのバランス悪いですし。
いろんな理由があって、自転車モノには鑑賞に向き不向きな表裏があります。で、これ、出来上がってから気付きましたが、向きが逆・・・・普通、自転車はドライブトレーンが集中する右側から撮るので、「右が正面」で「左は裏面」扱いなんですが、なんとなく、なにも考えず顔を「左正面」な左向きで作ってしまいました。
表裏がある理由は、フレームがφ5mmの丸棒、タイヤがT1.5mmと厚さが合ってないんで、左右どちらかに面位置を合わせなきゃならないからです。丸棒センターにタイヤのワッシャを合わせれば裏表なくなるのでわ?とお思いになる方もいるやも知れませんが、それやると「左右どちらにも、フレームとタイヤの接合部に段差あり」になるので、私は好ましくないと思ってます。
ということで、なにも考えず左正面で作っていったので、フレームとタイヤ接合部の段差は右に。ついでに、見えなければ見えないほうが見た目良い台座とタイヤの溶接も右だけやってます。顔は左向きだし、見えないほうが良いトコを右に集中させているので、写真と同じ左正面で飾ってください。
って感じです。