新型火星人、地球侵略開始のお知らせ


初期型火星人は加工にかなり無理があり、あの構造のまま作り続ける(なんのために?)のは難がありました。
具体的に書くと、目と両腕は問題ないんですが、下に生えている6本の脚のネジを締めこむ穴がをあけるのが難しいのです。というのは、フチが4mm程度の袋ナット(袋ナット本来の使い方をするとき、ワッシャーと接する面だ)にM3ボルト用の下穴φ2.7mm(本来はφ2.5なんだが、どうせネジロックで固定するので緩めに作ってた)を6個もあけねばならず、これがとても神経を使い大変でした。
穴あけに失敗したら、それまでの作業すべて無駄になってしまいます。6個目の穴で失敗なんかしたら・・・・目も当てられません。実際、4個作ってそのうち一つは穴あけに失敗しましたし。仕事で1000個1万個単位で作っているわけじゃないので、歩留まりは100じゃなきゃやってられません。
加工に失敗する可能性がある構造は、加工に神経を使いまくり消耗してしまうような構造は、とてもじゃないけど良い作りとはいえない。無理なくスムーズに作業が進む構造み、歩留まり100が当然な作りにすべきです。
ということで、工程に無理のない構造にバージョンアップした次第です。この作りだったら、「失敗する可能性も大いにアリ」的な不確定要素の強い加工は一切入りませんから、安定供給が可能になりました。どこに供給するのか?は私も知りません。
脚が3本減ったので、代わりに口をつけてみました。もうちょっと出っ張らせたほうがタコっぽくて良いかも。
前作と比較して、このイラストの「伝統的火星人スタイル」に近くなったので、この点でも改良といえるかも。

↑を作ったときは「もうこれで火星人は完成だろ?」と思ったんですが、口をつけたので正面には脚が取り付けられず、正面から眺めると口の直下がガラ空きで「ちょっと密集度が低い」ような気がしてきました。
やはり脚はなるべく多く密集させた方が火星人っぽい?と思ったので、袋ナットの六角部分全てに脚を取り付けるため、目と口を上に移動させてみました。のが左の写真です。
足の密集度が高まったので、火星人らしさも高まった、と製作者的には思えてなりません。まぁ、パっと見、そんなとこ誰も気にしないだろうとは思うんですが。でもね、思い立ったら直さなきゃ気が済まないたちなので、無意味と知りつつ改良版を製作した次第です。
脚は6本になりかなり良くなったんですが、目と口が上に移動したことで、正面から見たとき袋ナットの丸みが分からなくなり、あの坊主頭みたいな面白さがちょっとそがれたような気も。
なんとなく、見方によっては森永製菓のキャラクター「キョロちゃん」に似ているような・・・・・気のせいでしょうか?

「口が無いとどう見えるんだろう?」と思い、口無しバージョンも作ってみました。出来上がったモノをみて「あ、別に口は無くてもかまわないや」と思いました。初期型には無かったんだしね。口が無くなるとコストダウンにもなります。
単純に部品店数を減らすだけではセコイ感じがしてちょっとイヤだったので、、脚の曲げを大きくし「グニャグニャ感」を演出してみました。この曲げ方だと、脚を曲げたあとにボディにネジ込むことができる(旧版と上の2つは、ボディに取り付けてからペンチで曲げていた)ので、組立作業がかなり楽になるというメリットもありました。

改良版3個並べるとこんな感じ。左からVer2.0 / 2.1 / 2.2です。
自分的には、右端の口無しバージョンが一番それらしく見えると思ってます。
どんなもんでしょう? どれが一番それらしく見えますかね? 率直な意見を求む。