インスパイア

ボルトとネジの人形が人気鉄の街・室蘭市民が制作 (中国新聞/たぶん共同通信
製鉄業が盛んな北海道室蘭市市民グループが、ボルトなどで作る人形「ボルトマン・ボルタ」を発売、ユニークなポーズや独特のかわいらしさが受け、観光客や地元住民らの人気を呼んでいる。
ボルタはボルトやネジなどをはんだ付けし、「サックスを吹く」「うたたね」「あやまる」など、さまざまな動きを表現している。高さ約5センチ。これまでに20種類を制作しており、今後も毎月5種類ずつ増やし最終的には100種類とする予定だ。障害者授産施設などで月に計5、600体を手作りしている。
引用元はここ

昨日、ニュースサイトをダラダラ眺めていて↑の記事を発見しました。引用元の写真(これ)を見て「あ、これ欲しい」と思ったんですが、元記事はそこまでフォローしていないので、どこで売ってるのか分からない。

良い時代になったもんで、大抵のことはネットで検索すれば分かりますから、Googleで『ボルトマン・ボルタ』を検索してみると、いくつかのWeblogがヒットしました。こちらさんとかこちらさんとか。Weblogの記事を読んでみると、どうも室蘭でしか販売していないらしい。尚且つ人気商品なので、入手がなかなか難しいらしい。

いやしかし、新聞社のサイトに載っている写真は小さくて細部イマイチ分からなかったけど、これとかこれとかこれとか、それなりの解像度で細部がちゃんと分かる写真を観てしまうと、ますます「欲しい・・・」という気持ちがふくらんでとまりません。



ということで、入手のめどがたたないものを、ただただ「欲しい 欲しい」言っててもなにも解決しないので、素晴らしき自助努力の世界、自作してみました。
製作時間、だいたい1時間ぐらい。素材はすべてSUS304なので、極端な環境で放置でもしない限り、まず錆びません。
オリジナルも高さ5〜6cmだそうですが、そこまで狙ったわけじゃないけどウチのパチ・ボルトマン君も高さ6cmです。バランス考えていくと、だいたいサイズになっちゃうから、まぁしかたない。
ポーズは見て分かるとおり「シェー」です。「シェー」は権利関係あれこれ難しそうなんで、室蘭の正規品はやらないような。ウチは堂々たるパクリ路線かつパチモン路線なので、そこらへん気にせずやってしまいました。売るわけじゃないし。

オリジナルはステンレス製のボルトをハンダ付けしているらしいんですが、私はハンダ付けが苦手(できないのではない。TIG溶接と比べればハンダ付けの方が苦手、そういう意味だ)なので、ハンダ付けは一切行わず、ボディーのM10ボルトに穴をあけM4タップ立てる&タップたてが無理なとこだけTIGで溶接になってます。
タップを立ててM4ボルトをねじ込んでいある部分も、目以外(手足)はネジロックをベタベタ塗りまくってから締め込んだので、普通に扱っている分には緩んで抜けたりはしないはずです。
溶接したとこ、右足の付け根ですね、は、そのままでは溶接焼けが汚くて美観を損ねまくるので、10年ちょっと前に買うだけ買って殆ど使わず倉庫の棚に置きっ放しになっている「ステンアップ」とかいう、ステンレスの溶接焼けを消す機械(薬品+電気で汚れを溶かし去る)で磨きました。ペーパーで磨くとせっかく光っているステンレス地がくもってしまいますからね。
そうそう、「シェー」のポーズは、胸の前に左手をかざすのが正しい(Google Imageで調べてみると、右手を頭の上にかざしている絵と、正反対で左手を頭の上にかざしている絵があるのね。どっちが正しいのか?は知らないし、そこまでは興味ない)のでは?みたいなツッコミは無効です。
ちょっと考えれば分かることですが、左手を胸の前まで持ってくるとネジを締め込むことができません。M10ボルトのネジ山の真上にM4ボルトを溶接するのは無理(見た目を気にしなきゃ可能だが、仕上がりがかなり汚くなるからイヤだ)だし、赤塚不二夫漫伯の絵通りのシェーを再現するのは、加工の制約があって(私には)不可能です。

目は差し替え可能です。
「今日は黒目玉がいいかも」とか「今日は丸頭ネジな気分」など、その日の気分で目を交換して楽しめます。
誰もそんなことしないと思いますが・・・