ポコポコヘッド


新作のモチーフは、吉本興業のヤクザ役、島木譲二さんの持ちネタ『ポコポコヘッド』(オリジナルはこちら)です。手の先についているワッシャーは「アルミ製の灰皿」だと思ってください。
わたくし、非関西人ですので、吉本新喜劇はほとんど観たことがなく、この「スキンヘッドでやくざ風のオッサンが、アルミの灰皿で自分の頭を叩きまくる」芸はなんという名称なのか? そもそも、この芸人さんのお名前はなんなのか?を知りませんでした。
調べてみると、この人の、掌で胸を叩きまくる芸、灰皿で頭を叩きまくる芸、一斗缶でに頭突きを食らわす芸、すべてちゃ〜んと名前があるんですね。掌で胸が『パチパチパンチ』 灰皿で頭が『ポコポコヘッド』 一斗缶で頭が『ガンガンヘッド』というんだそうです(参考)。
ちなみに今回、頭の袋ナットはワンサイズ大きいM12を使いました。それプラス、体と脚は極力短く、反対に手は長くすることで、デフォルメ度を高めました(主観)。頭でっかちにしたことで、オモチャっぽさ(ってかオモチャだが)というかアホっぽさというか、それなりの可笑しさは演出できたような気が。
M4ボルトの頭にM6平ワシャーを溶接するのが、ちょっと大変でした。ワッシャーは厚さ1mmしかないし、真ん中に穴があいているしなので、ヘタをすると溶けてなくなっちゃいますんで。
ロウヅケ(orハンダ付け)だったらナンボ炙っても母材が溶けることない(ロウヅケのバーナーの炎は790度ぐらいだけど、SUS304の融点は1400度強。)ですが、TIGは母材を溶かしつつ溶接するんで、薄い物小さい物はけっこう気を遣います。